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ノーコード 初級

ノーコード自動化ツール徹底比較【中小企業向け】

著者: れん 約12分で読了
#ノーコード #自動化ツール #Zapier #Make #n8n
項目内容
対象読者プログラミングなしで業務自動化を始めたい中小企業の経営者・事務担当者
前提知識不要(各ツールの無料プランで始められます)
この記事でわかることノーコードツールの全体像 / 3ツール比較 / シナリオ別選定ガイド
所要時間(読了)約12分

ノーコード自動化ツール(ローコードツールを含む)とは、プログラミングなしでWebサービス同士を連携し、業務を自動化できるツールの総称です。 中小企業にとっては、エンジニア不在でも導入でき、無料プランから始められる点が大きなメリットです。 この記事では、主要3ツール(Zapier・Make・n8n)の比較と、業務シナリオ別の選び方を解説します。

ノーコード自動化ツールとは?

ノーコード自動化ツールとは、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)上の操作だけで複数のWebサービスを連携させるソフトウェアです。iPaaS(Integration Platform as a Service、サービス間連携プラットフォーム)とも呼ばれ、業務フローを自動化できます。

GAS・RPA・ノーコードの位置づけ

自動化ツールは複数ありますが、それぞれ得意分野が異なります。

ツール種別代表例得意な領域プログラミング
GASGoogle Apps ScriptGoogleサービス内の自動化必要(JavaScript)
ノーコードZapier / Make / n8n複数Webサービス間の連携不要
RPAUiPath / Power Automateデスクトップ操作の自動化ほぼ不要

GASでGoogleサービス内の自動化を構築し、ノーコードツールで外部サービスとの連携を広げるのが、中小企業の業務自動化における効率的な組み合わせです。GASの詳細はGASでできること完全ガイドをご覧ください。

ノーコードツールで自動化できる業務

業務カテゴリ自動化の例効果
フォーム処理Googleフォーム → スプレッドシート → Slack通知 → メール返信手動転記の完全自動化
SNS運用ブログ更新 → X(旧Twitter)/Facebook自動投稿投稿作業ゼロ
顧客管理問い合わせ受信 → CRM(顧客管理システム)登録 → 担当者通知対応漏れゼロ化
ファイル管理メール添付 → Google Drive保存 → チーム通知整理作業の自動化
データ連携ECサイト注文 → 在庫管理シート更新 → 発送通知リアルタイム同期

主要3ツール比較:Zapier vs Make vs n8n

ローコード・iPaaSの分野で特に人気のある3サービスを比較します。ノーコード自動化ツールの主要3サービスとは、対応サービス数が最多のZapier・コストパフォーマンスに優れるMake・セルフホストで実行回数無制限のn8nです。

基本スペック比較

項目ZapierMaken8n
対応サービス数7,000+2,000+500+(自作も可能)
無料プラン月100タスク / 5 Zap月1,000オペ / 2シナリオクラウド: 月5,000クレジット
有料プラン(最安)$19.99/月(750タスク)$9/月(10,000オペ)セルフホスト: VPS月500円〜
課金単位タスク(実行成功数)オペレーション(ステップ数)なし(セルフホスト)
UIシンプル・直感的ビジュアル・高機能フロー図ベース
日本語対応一部一部コミュニティ翻訳

料金はいずれも2026年2月時点の情報です。最新の料金はZapier公式料金ページMake公式料金ページn8n公式料金ページをご確認ください。

3ツールの特徴

Zapier — 対応サービス最多・初心者に最適

対応サービスが7,000以上と圧倒的に多く、設定のシンプルさも業界随一です。初めてノーコードツールを使う場合はZapierが最も取り組みやすいです。ただし、処理件数が増えるとコストが高くなる課金体系のため、月間タスク数の見積もりが重要です。

Make — コストパフォーマンス重視

Zapierの半額以下の料金で10倍のオペレーション数が使えるため、処理件数が多い業務に向いています。ビジュアルなフローエディタで複雑なワークフローも設計しやすいです。UIに慣れるまで少し時間がかかる点は留意してください。

n8n — セルフホストで実行回数無制限

オープンソースのため、自社のVPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバー)にインストールすれば月額コストをVPS代(月500〜1,500円)のみに抑えられます。処理件数を気にせず使える点が最大の強みです。ただし、セルフホストにはDocker(アプリケーションをコンテナ環境で動かすツール)の基礎知識が必要です。

各ツールの詳細比較はZapier vs Make 比較、n8nの構築手順はn8nセルフホスティングガイドをご覧ください。

シナリオ別おすすめの選び方

シナリオ別の選び方とは、自動化したい業務の処理件数・連携サービス・予算に応じて最適なツールを判断するプロセスです。以下のガイドで選定してください。

シナリオおすすめツール理由
初めてノーコードを試すZapierUIが最もシンプル。テンプレートで5分で始められる
月間処理件数が多い(1,000件以上)Make同価格帯でZapierの10倍の処理枠
ランニングコストを極力抑えたいn8n(セルフホスト)実行回数無制限。VPS代のみ
連携サービスがニッチZapier対応サービス7,000+で見つかる可能性が高い
複雑な条件分岐があるMakeビジュアルエディタで分岐・ループを設計しやすい
社内にDocker経験者がいるn8n(セルフホスト)構築・拡張の自由度が最高

ノーコードで対応できないケースの代替手段

ケース代替手段参考記事
Googleサービス内だけの自動化GAS(より高速・無料)GASでできること完全ガイド
テキスト分類・文章生成を含む処理AI API(GASから呼び出し)OpenAI API入門
デスクトップアプリの操作自動化RPA(UiPath / Power Automate)自動化ツール比較表

注意点・限界と代替手段

ノーコードツールの注意点とは、課金の予測困難さ・連携先API依存・複雑なロジックの限界などの制約です。導入前にGAS・RPAなどの代替手段を含めた判断ポイントを把握しておきましょう。

共通の注意点

注意点内容対処法
課金の予測困難処理件数が予想を超えるとコストが跳ねる無料プランで1ヶ月検証してから有料プランへ
サービス依存連携先APIの仕様変更で動かなくなることがある重要なフローは月1回テスト実行で確認
複雑なロジックの限界高度な条件分岐やデータ加工は苦手GASやPythonスクリプトで補完
セキュリティAPIキーをノーコードツールに預ける形になる最小権限の原則で必要な権限のみ付与

コスト試算のポイント

ノーコードツールの月額コストは「処理件数 × 単価」で決まります。導入前に以下の計算をしておくと予算オーバーを防げます。

  1. 自動化したい業務の月間発生回数を数える
  2. 1回の処理に必要なステップ数を見積もる(Make はステップ数がコストに直結)
  3. 無料枠で収まるか確認 → 超える場合は有料プランの月額をチェック

費用対効果の詳しい計算方法は自動化ROI計算テンプレートをご活用ください。

まとめ:次のステップ

ノーコード自動化ツールは、プログラミング不要で複数のWebサービスを連携できる中小企業の強い味方です。Zapier・Make・n8nの中から、業務の特徴とコスト感に合ったツールを選びましょう。

あなたの状況に合わせて、次の記事に進んでください。

よくある質問

ノーコード自動化ツールとは何ですか?

プログラミングなしでWebサービス同士を連携させる自動化ツールの総称です。GUIのドラッグ&ドロップ操作でワークフローを構築でき、例えばGoogleフォームの回答をスプレッドシートに記録してSlackに通知するといった処理を自動化できます。代表的なツールにZapier・Make・n8nがあります。

ノーコードツールはプログラミングと何が違いますか?

プログラミングはコードを書いて処理を構築しますが、ノーコードツールはGUI上でサービスの選択・条件の設定・データの変換をおこなうだけで自動化が完成します。複雑なロジックはコードの方が柔軟ですが、サービス間の連携であればノーコードの方が圧倒的に速く構築できます。

中小企業がノーコードツールを選ぶ際の最重要ポイントは?

月間の処理件数(コストに直結)と、連携したいサービスへの対応状況です。Zapierは対応サービス数が最多、Makeは処理件数あたりのコストが安い、n8nはセルフホストで実行回数無制限です。まず無料プランで検証してから有料プランに移行するのが堅実です。

無料プランだけでどこまでできますか?

Zapierは月100タスク・5ワークフロー、Makeは月1,000オペレーション・2シナリオまで無料で利用できます。n8nはクラウド版で月5,000クレジット、セルフホストなら完全無制限です。小規模な業務自動化の検証には無料プランで十分対応できます。

GASとノーコードツールはどちらを使うべきですか?

Googleサービス内の自動化(スプレッドシート集計・Gmail送信など)はGASが最適です。複数のWebサービスをまたぐ連携(フォーム→スプレッドシート→Slack→メールなど)はノーコードツールが得意です。GASで基本を固めてからノーコードで連携を広げる順番が効率的です。

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